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開業体験談 Vol.4 「自分のブランドとして!その為には地道にコツコツと」

kume.jpg今回は、株式会社 sij bespoke couture SELECTION代表取締役、
久米誠司氏の独立開業体験談を紹介させていただきます。
開業を考えている方はぜひ参考にしてください。

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PROFILE

久米誠司 / Seiji Kume 
株式会社 sij
bespoke couture SELECTION代表取締役 
昭和41年11月2日 生まれ B型

徳島県名西郡生まれ。31歳で独立。
有名ブティックからオーダーショップへ転職。オリジナルブランドを立ち上げる。
1998年10月に徳島市寺島本町で開業。
座右の銘は、「時に余裕を持つ」

COMPANY

株式会社 sij
bespoke couture SELECTION
URL http://www.b-c-selection.com/

高校卒業後の仕事は何をされていましたか?

茨城県の大手メーカーの工場へ就職しましたが、二十歳の時に独立心が芽生え約2年で退職、郷里徳島に帰省しました。帰省後は以前から憧れていた服飾業界の仕事がしたくて徳島市内の某有名ブティックへ就職し、約5年間販売・仕入れ・店長としての任務を経験する事となりました。その後オーダーショップで約5年間、販売はもとよりフィッターとしての経験(採寸技術)を習得することで物作りに対する追求心と独立心が益々強まっていきました。

独立のきっかけは?

photo-1.jpgbespoke couture SELECTIONやっぱり自分でお店を持ちたいという一心ですねぇ。ブランド物を販売するだけではなくオーダーメイドをすることで自分のブランドとして販売していきたかったですし、前職で得た経験での自信も付いてきたころだったので独立に踏み切りました。
それと面白い話ですが私が独立に向け会社を退職した10月20日に2番目の子供が生まれましてその翌年の10月20日にお店がオープンしました。これも偶然とはいえ縁があったのですねぇ(笑)

独立開業の資金調達はどうされましたか?

自己資金はまったくなかったですねぇ! 徳島へ帰ってしばらくしたころに父が他界したもので担保も保証人もいなかったですから、まずは銀行に対しての信用を得る為に自宅を事務所にして外商販売を丸1年間続けました。売上の入金をはじめ電気代から電話代等の引き落とし、メーカーへの支払い等を1つの銀行に集約して管理し、その時の帳簿を持って銀行へ行き、担保無しの個人貸し付けの上限である300万と銀行の窓口で保証協会付きの300万と国民金融公庫から300万、計900万円を調達する事ができました。

創業期にかかった金額は?

物件費(敷金・仲介料・前家賃1ヶ月分)として約100万円、店舗の内装や備品代として約500万、残りを仕入れと運転資金にまわしました。

創業期の売上は?

秋のオープンだったので開店時はそこそこあったのですが、実売期を過ぎると売上は低迷し大変苦戦しました。

創業期の大変だった事、やめたいと思った事は?

お客様を得る為に服の販売以前に補正等のお直しからどんな小さな仕事でも喜んで請けたまりました。また開業当初は収入も少なく家族が生活できるギリギリの収入で過ごしました。
でも辞めたいと思う事は無かったです。好きなことで生計を立てているとういう心の余裕はありました。

どのように乗り切りましたか?

無理をせずに地道にコツコツとやっていきました。大きな事をやれば費用もそれなりにかかりますから、広告宣伝費もかけられませんでした。当然ですがまずはいいものを作り、口コミや、友人やお知り合いをご紹介していただけるように心掛けました。

開業して良かった事は?

photo-2.jpgbespoke couture SELECTION 外観写真独自のシステムが認められて、最近、県外からFC的に販売したいと言って頂くようにまでなったことや、セレクトショップの言葉のとおりセレクトした商品やコンセプトが多くの方に認められた事ですかねぇ?

成功したポイントは?

在庫をあまり持たないシステムだけにリスク面で省力化できたと思います。欲を出さずに、自分ができることをコツコツと!ただ物を売るんじゃ無くてお客様に店のコンセプトや自分のスタイルやこだわりを分かってもらう様に販売しましたので、口コミで良いお客様が増えていくようになったのだと思います。

これから独立される方に一言

夢を持ってやる事。またそれを諦めずに継続する事!
最低5年、10年は夢を追ってやっていく事が成功の秘訣です。