開業体験談 Vol.8 「理想の味を求めて焙煎しては飲み、を繰り返しました。」
今回は、とよとみ珈琲代表、
豊富正史氏の独立開業体験談を紹介させていただきます。
開業を考えている方はぜひ参考にしてください。
PROFILE
豊富正史 / Masafumi Toyotomi
とよとみ珈琲代表
昭和43年2月21日 生まれ O型
徳島県徳島市生まれ。35歳で独立。
大手ジーンズショップで長年勤務するが、一転珈琲専門店を開業。
2003年4月に徳島市末広で開業。
好きなことは、「サーフィン」
COMPANY
とよとみ珈琲
徳島県末広2丁目1-42
URL :
http://www.uma-e.net/tokushima/home/toyotomi/
独立前は何をされていたのですか?
大学を卒業してから大阪のアパレルの会社に就職し、22歳まで働きました。
その後、お世話になっていたアパレル会社が関西エリアにショップを出店するということを耳にしました。そして25歳の時にそこへ再就職し、姫路でのショップ立ち上げに立ち会いました。姫路が落ち着くと大阪での出店に向けて大阪へ異動したのですが、じきに徳島での出店が決まり、徳島に帰ってきました。そちらでは10年間お世話になりました。
独立のきっかけは?
青いひさしが目印の入り口働いている間、ずっと独立したいとは思っていたんです。
最初はずっと仕事にしていた業界の、ジーンズショップでの独立を考えていたのですが、店舗や資金面での不安もあり、断念せざるをえませんでした。そこで珈琲が本来好きでしたのでカフェをしようと思いましたが、珈琲については全くの素人ですので、27歳頃にジーンズショップでの仕事をしながら珈琲の勉強を始めました。珈琲の本を読んだり、県外に行けば珈琲ショップへ立ち寄るという生活でした。30歳頃から徐々に焙煎の勉強も始め、33歳のときに焙煎機を購入しました。それからは取引先について調べたり、焙煎(味作り)の技術習得に励みました。
独立の時、資金調達はどのようにされたのですか?
開業するためには1,500万円が必要だったのですが、自己資金が少なく、とうていお支払いできるものではありませんでした。
しかし、幸いにも父が土地を残してくれていたので、それを担保に銀行から資金を借りることができました。最終的に銀行から1,300万円ほど融資を受けることができました。
創業期にかかった金額は?
店舗は父の持っていた倉庫を改装することで、家賃・敷金・礼金、は必要ありませんでしたが店舗改装費は約1,000万円、設備、備品等で、約300万円、残りは仕入れなどですね。
創業期の売り上げはどうでしたか?
順調です(笑)当時これほど順調なのは珍しいと周りから言われるほどよい滑り出しでした。
順調な滑り出しですが、やめたい、大変だ、と思ったときはありましたか?
やめたい、と思ったことは一度もありません!でもやはり大変だったことは自分の思い描いている味にする為の焙煎と接客ですね。私は飲食店での接客の経験が初めてでしたから。
焙煎での苦労はどのように乗り切りましたか?
とにかく焙煎しては飲み、焙煎しては飲み、と自分の好きな味も苦手な味も何度も飲んで、焙煎する。ということを繰り返しましたよー(笑)
開業して良かった、感動したことはありますか?
焙煎がうまく出来たときは、とても感動しました!
お客様に「珈琲美味しかった!」と言ってもらえたときは嬉しかったですね。本当はよかったと思うこと色々あるのですが、まだ開業して2年半。日々を振り返るところまできてないです。今は毎日が精一杯ですね。
成功したポイントは?
まだ成功してないですよ(笑)
順調に営業できているのは、設備をきちんとしたことのおかげでしょうか。
焙煎機も当時最高と言われた世界に2台しかないものを購入しました。高額にはなりますが、設備をきちんとすることが基本だと思います。プロの仕事にも、こたえうる機器でないとねー。
これから独立される方へ一言お願いします。
まずは続けることです。健康で継続することが大切です。
自信が無いときには成功は訪れません。”必ず成功する!”という自信を持ってください。