e-mise_bill.jpg

開業体験談 Vol.27 「徳島ラーメンを全国一に!大きな夢と根性が原動力」

naitou.jpg今回は、麺の東大オーナー、
内藤健太郎氏の独立開業体験談を紹介させていただきます。
開業を考えている方はぜひ参考にしてください。

title-copy-1.gif


PROFILE

内藤健太郎/Kentarou Naitou 
麺の東大 オーナー 
昭和48年11月22日 生まれ A型 

大阪府生まれ。25歳で独立。 
大阪で生まれ育ち幼稚園の時から独立するなら、ラーメンだと思いそのために中華料理を経験。その後大好きだった祖母の体調不良で看病の為徳島へ。看病、独立、両親の心配をなにくそ根性で乗り越えられ、徳島ラーメンの生みの親となり『徳島ラーメン』を全国一にしたいと奮闘中!
1999年に徳島市で開業。
座右の銘は、「なにくそ根性」 
趣味は、「ラーメン」

COMPANY

(有)麺の東大 
事務所/徳島県徳島市一番町2丁目11-2
TEL.:088-626-1799
営業時間:各店舗による 
定休日:年中無休 
URL http://www.ramen-todai.com/

独立前のお仕事をお伺いしたいのですが。

出身は大阪で、18歳から19歳までは辻調理師専門学校に通っていました。卒業して2年間は大阪のホテルに勤め、22歳から2年間は徳島のホテルで中華料理店の調理師をしていました。

徳島に来られたきっかけは何ですか?

toudaisoto.jpg僕の両親は大阪に住んでいますが、祖母は徳島で美容院をやっていました。その祖母の体調が悪くなったので、僕が祖母の面倒を看て、以前からの夢だったラーメン屋をやろうと思い徳島に来たのです。僕は幼稚園の頃から、大きくなったら金持ちになりたいという夢がありました。また、ラーメンが大好きだったので、ラーメン屋をしたら金持ちになれるのではないかと思っていたのです。辻調理専門学校を卒業したら、まず何でも一流を学ばなければならないと思い、大阪の駅ビルの有名なホテルの中華料理店で働きました。

独立のきっかけは何でしょうか?

自分の描いていたイメージでは、23歳から25歳までに独立するつもりだったので、25歳になると「もうそろそろかな」と思っていました。その時ちょうど、応神町で中華料理店をしていた知人が店をたたむことになり、その後をやりたいと僕が名乗りをあげてラーメン屋を開業したのです。

独立の時の資金調達はどのようにしましたか。また内訳を教えてください。

銀行から500万円借り入れ、自分の貯金を200万円弱使いました。銀行の借り入れは、保証人など何の問題もなくスムーズに行きました。内訳は、家賃がひと月9万円なので、敷金など6ヶ月分で54万円掛かりました。店舗は、中華料理店とラーメン屋とは全然違いますから、前のものを使うことはできません。それで改装をしたので、店舗改装費は400万円くらい掛かりました。あとの残りが運転資金ですね。

では創業時の売り上げはいかがだったでしょうか。

toudaitennai.jpg最初の1ヶ月はメチャクチャ悪かったですね。売り上げが170〜180万円くらいでしたね。しかし自分が徳島で一番始めにメニューに「徳島ラーメン」を載せたのですが、徳島ラーメンを掲げてから売り上げが、210万・220万と毎月右肩上がりに上がっていきました。

では辞めたいと思ったことはないですよね?

そうですね!それは、ないですね。不安はありますが、座右の銘でもある「なにくそ根性」で「負けるか」という思いで、やってきました。やりがいはありますからね。 
最初、親が大阪から食べに来たのですが、その時お客さんが来ていなくて店の中がガラガラでした。それを見た両親が心配そうに「大丈夫、おいしいから」と慰められてとても悔しかったですよ。「哀れな子」というように見られて、それがとても嫌でした。それから「なにくそ、今に見ておれ」という思いで、睡眠時間もなく働きました。 
その当時は、よく店に泊まっていましたね。スープを一晩中火を点けっ放しにして2時間おきに鍋を見ないといけないしで熟睡することができず目が覚めるのですよ。「爆発しないかな」とか、「焦げているのではないか」とか。これは今でもそうですね〜。ある時、雷がガラガラ!ドン!と鳴って「ああっ!爆発してしまった!やってしまった!」と思って飛び起きたこともありましたよ。雷が鳴るたびに「爆発した!」と飛び起きましたね。それが2・3年続きました。今はずいぶん落ち着きましたが、あの当時はあまり休まらなかったですね。でも今も「なにくそ」という思いは持っています。

開業して良かったなと思うことや、感動したことはありますか?

まだ良かったなとは言えませんね。僕が引退した時に言うことができると思いますが、「これが良かった。あれが良かった」とか調子に乗って言っていても、店が潰れてしまったらただのお調子者になるだけですから。今はとにかく一生懸命頑張るだけです。

では、成功したポイントは何でしょう。

toudaitennai2.jpg僕は勉強が好きで、経営など店のことを色々勉強しています。他のラーメン屋さんとのコラボレーションとか、全国の会社と情報提供し合ったりしています。この店を徳島一にしたいという思いがありますから。徳島一から全国へと。これは夢であって実際には無理かもしれませんが、気持ちだけは持っています。

これから独立される方に一言。

そんなに商売は甘いものではありません。だから中途半端な決意だったらやらないほうが良いと思います。やるのなら、成功した人の話をよく聞いて、それを見習うことが成功の一番の近道ではないかと思います。