開業体験談 Vol.31 「若い時の角がとれた今だから,やる気を疲れず継続」
今回は、ピッツェリア パッソオーナー
石倉純治氏の独立開業体験談を紹介させていただきます。
開業を考えている方はぜひ参考にしてください。
PROFILE
石倉純治/junji Ishikura
ピッツェリア パッソ オーナー
昭和36年11月10日 生まれ A型
徳島県勝浦郡生まれ。28歳で独立。
一生一回の考えで、リスクをも跳ね返す心意気で独立。社長業とのストレスともうまく付き合い、若い時からのモチベーションや夢を常に持ち続け4店舗目をオープン!
1990年11月に藍住町で開業。
座右の銘は、「Let it be」
COMPANY
ピッツェリア パッソ
徳島県徳島市南内町2丁目23番地
TEL.:088-656-2870
営業時間 : ランチ11:00〜15:00
ディナー18:00〜22:30 LO
定休日:不定休
独立前の仕事は何をされていましたか?
学校卒業後、飲食関係でフリーターを何年間したのち運送会社に5年程勤めておりました。
独立のきっかけをお願いします。
あまり強いものではなかったのですが、サラリーマンの時から心の中には独立したいという気持ちがありました。当時20代で「一生一回」という考えでしたからね。もちろん独立にはリスクもありますがやったらやった分良くも悪くも全て自分に返ってくるのが“独立”というものの魅力で、サラリーマンにはない充実感や達成感ですね。
独立時の資金調達はどのようにされたでしょうか?
退職金もあわせて自己資金半分と国金半分ですね。起業は意外にすんなりといったと思います、まああまり苦労を苦労と思わないところが性格的にありますし、今から思い起こせば楽しい事しか思い出さないですよね!得な性格でしょ(笑)
創業時にかかった金額をよろしかったら教えていただけますか?
細かい家賃敷金等はもう18年も前なので忘れましたが改装費など全て含めて開業の資金は1000万円程だったと思いますね、一店舗目の基本的な運転資金は当時で100万円ぐらいですね。同じ飲食業でも例えばイタリア料理と居酒屋とではかかる費用も違いますよ〜こちらの店はピッツァがメインなのですが『石釜で焼く』が売りのお店なのでそこに重点を置いています。やはり石釜にお金がかかっていますよ。
売り上げはどうでしたか?
創業から18年ですが売り上げはジワジワと伸びていく感じです。今3店舗展開していますが場所に関係ないですね。売り上げはやはりオーナーがどのように営業していくかで決まると思います。
そんな中、辞めたい思ったことはありますか?
日常の中で大変だな〜と思ったりしたことはありますが、心の根の部分でくじける事は一回もなかったです。
ではどうやってくじける事なくやってこられたんでしょうか?
ストレスを溜めない!店の中でも外でも感情を出す!私は売り上げが商売の全てではないと思っています、最終的に行き着くのがそこであっても常に店の事を考える姿勢が大事です、まさに24時間営業をしている感じですね。
24時間営業ですか?そのモチベーションをどう持続されたのでしょうか?
お店は定休日がありますよね〜でも社長という職業はいつも会社のことを考えていますからね〜この感覚は社長をやっている人にしかわかってもらえないと思います。でもその中でONとOFFをうまく切り替えることでモチベーションを保ち続けることが出来たと思います。若い時はカドがあったんですが、今は丸みのあるモチベーションなのかな〜(笑)だから疲れず持続できるんでしょうね!
だから4店舗もオープンできるんですね!
そうですね!もう何回も経験してますのでね〜自然な流れでできるようになりましたね。力を入れるところと抜くところがわかりますのでね〜、でも何回やっても決して楽なもんではないですね。苦労するからいいものが出来るんですけどね!
では開業して良かったと思うことは?
やはり人との触れ合いが多くなったことでしょうか。新しく店舗を出すことは決して楽な道ではないですが私にとって店は自分の分身です、その分身を生み出したいという強い気持ちがスタッフにも伝わって新しい店舗も出せましたし、自分だけではない人と人との輪が出来たことも嬉しいことです。
成功したポイントは?
成功はしていませんよ。もし成功していると思っているのなら新しく店舗を出すこともありません。私にとって四店舗目のオープンも自然な流れでしたそれは常に挑戦者でいるからなんですよ。エネルギーを使わずして前には進めません!
これから独立される方へ一言お願いします。
自分もこの業界に入って色んな先輩からアドバイスを頂いて自分のスタイルに作り変えてきました、それぞれ個性があるようにやり方は一つじゃないです。お世話になった人に感謝して謙虚な気持ちを忘れず頑張って下さい!