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開業体験談 Vol.38 「今あるのは修行時代の先輩の助言!」

harada.jpg今回は、STINGオーナー 原田啓司氏の
独立開業体験談を紹介させていただきます。
開業を考えている方はぜひ参考にしてください。

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PROFILE

原田啓司/Keiji Harada 
STING オーナー 
昭和30年1月5日 生まれ B型 

吉野川市鴨島町生まれ。42歳で独立。 
1997年4月に徳島市で開業。 
座右の銘は、「実る程頭をたれる稲穂かな」 
好きな物は「お酒」 
自分ではその会社に就職しようと思わなかったのに、なにかの縁で今のお仕事に繋がる会社に就職していた原田氏、その後叔父の宝石卸会社にお世話になり、東京にて職人の修行もし、今のお仕事に全て繋がるようになっていたとしか感じられない縁のオーナー様です。

COMPANY

STING
徳島市南内町3-24
TEL.:088-655-0341
営業時間:AM11:00〜20:00
定休日:木曜日

独立前の職歴経歴をお願い致します。

岡山理科大を卒業後、京都に本社がある京セラの子会社であるクレサンベール岡山店(天満屋内)という、人造宝石を作っている会社に就職し営業として2年間勤めました。その後徳島の叔父が経営している宝石卸会社に営業として7年間勤務し、叔父の会社を退職後、東京に出て今度は職人として修行する為に宝石会社に3年間勤めました。

学生の時から宝石関係のお仕事に興味があって独立しようと思っていたんですか?

photo2.jpgいえ、たまたまクレサンベールさんや叔父の会社と縁があっただけなんですよ!(笑)ただ叔父の会社に就職する時は『将来、独立するので雇ってください』と約束をして入社したんですけどね!ですから独立を考えて修行のため東京に行っていた訳なんです。自分の中で理由はないんですがなぜか33歳で独立しようとは思っていて、32歳の正月に叔父に『今年いっぱいで退職させてください』と話しました。そして3年間東京で修行後帰郷。35歳で沖浜にて宝石の加工修理専門店を開始しました。そちらの店は一般の方対象のお店ではなく宝石店や時計店からの商品をお預かりして加工修理するというスタイルでした。

では『STING』を始められるきっかけは?

STINGを開業したのは、ちょうどバブルが弾けて取引先を回っても、仕事が少なくなってきて、これではだめだと思い直接お客様を開拓していこう思い、南内町にSTINGを立ち上げた訳です。

資金調達はスムーズでしたか?

そうですね、沖浜の時から青色申告をしていましたので、藍住の商工会の推薦をいただくことができて、徳島県の小口融資で550万円を無担保で借りられることができましたので、わずかですが自己資金(笑)もあり開業することができました。家賃などに約100万円で改装費と設備で約100万円、あと商品仕入れに300万円ほどかかりました。STINGはシルバー専門店ですから300万円ですみましたけどね!あとは運転資金ですよ。

開業時の売上はどうでしたか?

いや〜悪い悪い!2年間は大変でした!毎月『来月にはやめよう』って思っていましたから(笑)

転機はどんなことがあったのでしょう?

photo3.jpg開業時は女性をターゲットの店作りをしていました。宝石=女性だったんです。そんな時に東京で同じ時期に修行していた先輩が松山にいるんですが、その先輩が大阪に行くときに自分の店に寄ってくれたんです、そのとき『あちゃ〜これでは、あかん!松山に帰ってから商品を送ってやる』と一言。そして送られてきたのが男性用のシルバーアクセサリー50〜60本だったんです。その商品を店に置いてみるとそればかりよく売れるんですね!それで店作りの方向性を男性ものをメインに置くようにしたんですね。それが転機ですね!先輩が寄ってくれなかったら今はなかったです。

では開業してよかったことは?

当店はオーダー商品ができるんですが、お客様と自分のイメージや考えていたものがピタッと一致して、お客様に『これよ、これ!!こんなん欲しかった』って言ってもらえたときなどはお客様が、喜んでくれたこともうれしいのですが、職人としてイメージ通りできたこともうれしいんですよ!

成功したポイントは?

まだ成功していないですよ(笑)まだまだ途中です。これからだと思っています。

これから独立される方へメッセージを!

『初心忘れるべからず』そして『実る程頭をたれる稲穂かな』の言葉を送りたいですね!