今回は、中華そばふく利((株)スターフード)オーナー
大星　貴氏の独立開業体験談を紹介させていただきます。
開業を考えている方はぜひ参考にしてください。

PROFILE

大星　貴/Takashi Ooboshi
(株)スターフード・(株)スターフード関西
(株)だいきちカレー
代表取締役
昭和53年5月12日 生まれ　AB型

徳島市生まれ。27歳で独立。
記念日を大切にしたいとういう気持ちでフランス料理を学び、自分のお店を持ちたく帰郷。社員がイキイキと働ける場を目指し、型にとらわれない多種多様なステージを作ろうと、奔走され他人の気持ちを大切にされているオーナー様でした。 2005年9月に徳島市で開業。
座右の銘は、「自分が源泉」
好きなことは「スポーツ」「食べ歩き」

COMPANY

スターフードグループ
徳島市吉野本町5丁目20-3
TEL.：088-652-5338（代）
営業時間：各店各時間あり
定休日：各店舗によって異なる
URL　 http://www.e-fukuri.jp/

城東高校卒業後はどの様な経歴でしょうか？

卒業後、フランス料理のコックを目指して2年程大阪に修行に行きました。その後徳島に帰ってきて家業を継ぐ事になりました。

なぜフランス料理を選ばれたのでしょうか？

フランス料理を食事しに行く時といえば記念日でしょう、その特別な日にお客さまへなにかお手伝いが出来る事に魅力を感じたからです。

徳島での開業となったいきさつをお願いします。

とりあえず自分の店を持ちたいという気持ちがあり、それには実家での出発が近道だと思いまして徳島に帰って来ました。僕の場合は両親が店をしていて「徳島で一緒にやろう」と言われたのも徳島での開業になったきっかけとも言えます。僕が帰って来た時はまだ両親の店も開店から2年程しか経っておらずまだ開業したてのようなもので、手探りの状態でしたからね。

資金調達はどのようにされましたか？

吉野本町店をリニューアルして、独立すると決めた時に親には頼りたくなかったので金融機関に借り入れしました。借入金は総額1400万円。うち、国金から800万、銀行から600万になります。借り入れは大変でしたね、今でこそ事業計画もうまく書けるようになったのですが当時はそういう事も初めてだったので自分の中でビジョンはしっかりあっても文章に表すのに苦労しました。資料を集めたり、本を読みあさったりして５．６回手直しをしてやっと融資を受けることが出来ました。

内装等の内訳をお願いします。

吉野本町の物件に関しましては、大幅なリニューアルだったので、改装するにあたって費用は相当かかりました。店内の改装、設備、機械のリースにかかった費用は1400万円程、運転資金は100万程です。

創業時の売り上げはどうだったでしょうか？

居抜きでリニューアルオープンだったのでスタートからいいすべり出しでした。 ただ、2店舗目となる沖浜店はなかなか売り上げに苦しみましたね。はじめ、ラーメン＆カフェという新しいスタイルを提案したのですが、うまくいかず三ヵ月程でメニュー変更をしました。それからじわじわと伸びてきて安定するまでに半年かかりました。

成る程、その時どのように乗り切ってこられましたか？

今でもこのままではいけないと毎日思っています。お客さまには来て頂いていますが、まだまだ自分が目指しているところは遠くてゴールは見えない状態です。どう乗り切ってきたかというよりまだ乗り切る途中といった感じです。

目指しているものとはなんでしょうか？

当然会社は僕一人でやっているわけではありません、支えてくれる従業員がいて出来るものです。そんな皆がやりがいを持ってイキイキ働ける、自分を高められる職場、その為にも新しいチャレンジとしての事業拡大だと思っています。そういった従業員の為にステージを作るのが社長としての僕の一番の仕事であると思っています。

辞めたいと思ったことや辛いことはありましたか？

辞めたいと思ったことはありません。辛い事もありますが、リーダーは弱音を吐いたら駄目です。

開業して良かったことをお願いします。

楽な事ではないですし大変な事の方が多いですが、一番嬉しかった事は従業員の成長ですね。自分が居なくても自然と店が回る、当初私一人が現場に立っていた時のことを考えるとすごい成長です。自分の思いが伝わっている、私の思いを感じ取ってくれているなと感じます。

成功したポイントはなんでしょうか？

成功だとは思っていません。「停滞＝衰退」現状に満足したら終わりだと思っています。

これから独立される方へ一言お願いします。

自分・自分の会社はこうなりたい強く思い描く事、そしてなるべく綿密な計画を練る事、その思い通りには良くも悪くもいかない事が間違いなく多いですが、何か結果が出るという事は前に進んでいる証拠です。
「自分が風を起こす、業界の流れを変える」事業を起こすならその位の気概と勇気を持って進んで欲しいと思います。